業績チェック2009.10

会社四季報2009年4集より抜粋

三菱商事
前期利益の過半稼いだ原料炭が販価下落で利益急減。鉄鋼製品需要が減。機械も海外の自動車販売低迷。ただし、油価底打ちのエネルギー上振れ。会社計画保守的で最終減益幅は縮小公算。減配。

三井物産
活況続いた鉄鉱石等の資源急下降。自動車、建機等も需要低迷に泣く。反面、前期2000億円近い減損負担一巡、税効果プラス作用。油価再上昇のエネルギー等後半持ち直し、最終減益幅縮小。減配。

住友商事
CATV、通販等の生活関連事業は健闘。ただ、前期途中まで活況の資源が市況悪化で利益急減。自動車・建機は欧州等で需要低迷、金属も加工部門振るわず。下期需要上向くが、純益半減。減配。

伊藤忠商事
食料堅調に加え中国飲料事業売却益。が、高原続いた金属資源、エネルギーが市況下落等で利益急減。非資源も自動車・建機取引低調、消費低迷で繊維も厳しい。最終減益幅は表記程度へ拡大公算。減配。

丸紅
ダイエー株評価損消える食料黒字化。インフラ等も海外発電事業の売却特益膨らむ。が、活況続いたエネルギー、金属資源が市況下落で利益急減。鉄鋼合弁や紙パ、機械等も下降。最終減益。減配。

双日
稼ぎ頭の金属・エネルギーが市況悪化で利益急減。機械はロシアの自動車事業苦戦、海外肥料等も不振長引く。会社計画過大、営業大幅減益。豪石炭開発会社の株式売却で200億円特益。減配。


各総合商社は資源・エネルギー価格の乱高下により業績に大きなブレが出てきていますが、再度資源価格が上昇してきており、今回は上方修正に寄与しそう。海外子会社からの配当非課税という税制改正も海外での儲けの大きい商社にはプラスに作用しているようです。


PR