業績チェック2011.6

会社四季報より抜粋

三菱商事
【最高益】金属資源、エネルギーに市況高追い風。前期大雨被害あったドル箱の豪・原料炭が生産数量も回復。生活産業、化学品手堅い。臨時益剥落や機械の自動車減産影響かわし、純益連続更新。会社計画過小。

三井物産
【鉄鉱石牽引】権益規模大きな鉄鉱石が価格上昇と数量増で利益なお拡大。原油・天然ガス開発等のエネルギー高原。米州、アジア等の海外子会社群も利益上向く。原油流出事故関連の負担費用消滅、最高純益。

住友商事
【肉 薄】資源で新規取得したブラジル鉄鉱石権益の利益貢献始まる。銀・亜鉛、石炭等の既存案件も市況高享受。油井管等の米鋼管事業続伸。JCOM、通販ショップチャンネル着実稼ぐ。純益最高肉薄。増配。

伊藤忠商事
【最高益】歴史的な高値続く鉄鉱石等の金属資源が収益拡大牽引。エネルギー原油高恩恵に加え、一部油ガス田権益の減損消える。化学品、食料順調。繊維や金融等も前期で臨時費用が一巡、純益更新。大幅増配。

丸紅
【純益更新】エネルギーは原油高恩恵を税負担増が帳消し。が、銅の権益生産量倍増、価格上昇も重なって金属資源の利益急拡大。化学品、穀物トレード好調。紙パ市況高追い風、電力利益手堅い。純益最高更新。

双日
【底入れ】機械がロシア、中南米の自動車事業復調。市況高のエネルギー・金属資源稼ぐ。営業益回復歩調に。ただし、前期膨らんだバイオエタノール合弁等の持分臨時益消え、営業外通常化。純益横ばい圏。


各総合商社が軒並み過去最高益を更新。リーマンショックから立ち直るために欧米を中心とした主要国で行われた、過去に類を見ないほどの金融緩和が、紙幣価値の低下と商品への資金を流れを作ってしまいました。リーマンショック前と比べても、米ドルの流通量は約2倍になっており、どれだけ多くのマネーが資源に流れたかがわかります。今後の焦点は食料品のさらなる価格高騰になりそうです。


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